2009年11月18日水曜日

遅刻したシンタ







こちらはクリスマスの前にシンタクラースがやってくる関係で、街では早くもお祭り気分が盛り上がっている。先週末はアイントホーフェンにもシンタクラースがやって来るということで、私もマー坊を連れて近所の運河までシンタクラースの船を見に行った。



毎年、予定の時間より遅れて到着するシンタのおじさん、今年はとりわけ遅かった。例年の如く、顔をドーランで真っ黒に塗った「くろんぼの」ズワルトピットが芸をしたりお菓子を配ったりして間を持たせるのだが、子供達がそれにも飽きてチョロチョロ動き始めた頃、ようやくプレゼントの山を積んだ派手な船がやってきた。 船上ではたくさんのズワルトピットが音楽に合わせて腰を振りながら子供達に手を振る。子供達は大喜びで船に向かって手を振り返す。


しかし、よく見るとシンタクラースが乗っていない。船自体はどう見ても今日の主役的な大型のものだったので、「これで終わりなの?」「シンタクラースは乗っていた?」と混乱しながら子供も大人もその場に立ち空くしてしまった。ここまで待っていたのだから、やっぱりメインのシンタクラースを見てから帰りたい。


すると、少し遅れて小型のモーターボートがやってきた。「メガミンディ」という正義の味方キャラクターに扮したズワルトピットと共に、シンタのおじさんも乗っている。アナウンサーが興奮した声で叫ぶ。「みんな、見て!メガミンディがシンタクラースを連れてきたわよ!」









明らかに、何らかの理由でシンタクラース役のおじさんが時間通りに到着しなかったものと見られる。それで、急遽メガミンディが連れてきた設定にしたのだろう。うちのマー坊はシンタクラース自体、よく分からないままに参加していたのだが、もっと大きい子供達にとっては、シンタクラースが遅れてチンケな小型ボートでやって来たというのはちょっと残念な出来事だっただろう。みんな楽しみに1時間以上待っていたというのに、本当にかわいそうだった。シンタは遅刻しちゃいかんよなあ。


しかしまあ、うちのマー坊は何だかよく分からないながらも、このイベントを楽しんだようである。彼は最近、ジングルベルの歌をよく口ずさむのだが、誰も教えていないのに、なぜか歌詞が「ナンマイダ~~ナンマイダ~」になっている。この、えらく仏教的なジングルベル、祭りなら何でも楽しむ日本人のメンタリティを表しているようで、とても気に入っている。

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