2007年12月11日火曜日

クリスマスボックス




今年もクリスマス・ボックスの季節がやってまいりました。職場から従業員ファミリーへのささやかなクリスマスプレゼントです。大企業などでは、カタログから好きなものを選ぶ……というような、ちょっと気の利いたプレゼントが支給されるところもあるようですが、ハームの大学から支給されるこのボックスは、とほほな物も満載。毎年、開けるのが嬉しいような怖いような玉手箱なのです。


ハームが帰宅するなりクリスマスボックスを床に下ろすと、頼んでもいないのにマウリッツが非常に熱心にボックスの中身を出すのを手伝ってくれました。 このボックスは毎年テーマがあるようで、去年は「東洋」でしたが、今年は「イタリア」。食材やお菓子など、今年はいつもより使えるものが多い「当たり」の年でした。


そして、今年のワーストワンはこれです。


2007年12月8日土曜日

アーヘンのクリスマスマーケット





この時期、ドイツの各都市では毎年恒例のクリスマスマーケットが開かれます。クリスマスの飾りやお菓子を中心にいろいろな出店が出ており、狭い道をたくさんの人がのろのろとした歩みで進んだり、キンと冷えた外気の中でホクホクの屋台の食べ物を楽しんだりする様子は、日本の酉の市の雰囲気とそっくりです。


私も去年は妊娠中で飲めなかったグリューワイン(ホットワイン)と、「ライベクーヘン」というじゃがいもと玉ねぎを揚げたドイツ料理(?)を楽しみました。しかし、このライベクーヘンの油が良くなかったのか、この後ハームとハーム母が吐き気に見舞われることに……。ハーム父は無事でしたが、後で聞いたら半分しか食べなかったとのこと。全部平らげて平気だった私の胃腸って……。


2007年12月4日火曜日

シンタのプレゼント




5日の朝起きると、テーブルの上にシンタクラースからマウリッツへのプレゼントが置いてありました。マウリッツ、早速お味見……。


この日は北海水産のお魚配達日。シンタクラースの日にお刺身が届くのは、我々日本人にとっては非常にふさわしいと思われます。お昼ごろお魚を取りに来た日本人の友人と一緒に「S」字型(シンタクラースのS!)のお菓子を食べました。外はパイ生地、中身はアーモンドペーストが入っています。


2007年12月2日日曜日

最後のシンタ商戦





今週末はシンタクラースが子供たちにプレゼントを贈る12月5日を目前にした最後の週末だった。土曜日は我々もマウリッツへのプレゼントを買いに出かけたところ、どのおもちゃ屋もパパママジジババでいっぱい。普段はおもちゃ屋にたくさんいる子供たちがほとんど見当たらないのがミソだ。

各商店でシンタクラースに扮した人物は見かけなかった。「シンタクラースは1人しかいない」という設定になっているため、各デパートや商店ではシンタクラースを信じている子供のために「シンタは販促に使わない」という取り決めがあるのだろう。ただ、シンタのお供のズワルト・ピットは何人いてもかまわないので、この週末はもう街中クロンボだらけだった。私とマウリッツも彼らと一緒に記念写真をパチリ。それにしても、アンタたちちょっと黒すぎっ

マウリッツへのプレゼントは、木のおもちゃと、絵本。このほかに友人宅でマウリッツがはまっていた「起き上がりこぼし」を探したのだが、このオールドファッションで単純なおもちゃは今やあまり手に入らないことが判明。結局、ユトレヒトのおもちゃ屋まで今度買いに行くことになった。ちなみに、いつもは日曜日に閉まってしまう商店も、シンタ前の週末はオープン。それから平日は夕方6時に閉まるデパートも12月5日までは夜9時まで特別オープン。それだけで気分的に楽しい(T T)。

階段から転落

この2週間、珍しく仕事が立て込んでいましたが、そんな私の状況もおかまいなしにマウリッツはどんどん進化し、目が離せなくなっています。猛スピードハイハイはおろか、つかまり立ちも当たり前。毎日が世界ふしぎ発見!という感じで、家中を探検して荒らしまわっています。

実は10日ほど前、マウリッツが家の階段から転落してしまいました。私が2階のトイレを掃除している間ちょっと目を離した隙に、マウリッツが階段付近に来てしまったのですが、私が「あっ!」と気付いて手を伸ばしたときはすでに遅し。ものすごい勢いでゴロゴロと下まで転がっていくのを上から目撃することになってしまいました。死んじゃうのじゃないかと思われるほどの転がり様だったのですが、幸いにも階下で仰向けに倒れたとたんに大泣きしてくれたので、ひとまずほっとしました。そして2分後にはケロッとして、いつもの「イタズラくん」に戻っていました。

頭を強く打ったりしていたら大変なので、すぐにハームの職場に電話したところ、ちょうどお昼休みだったハームも飛んで帰ってきました。しばらく2人でマウリッツの身体や頭や行動をチェックしましたが、本当に無傷だったのでもうすべての神に感謝したい気持ちになりました。こんなことでマウリッツを失ったりするようなことがあったらと思うと、未だに震えてしまいます。あの転落シーンが寝る前に思い出されて、しばらくの間眠れなくなってしまいました。階段のところには早速、柵を付けてあります。

マウリッツは現在、生後7ヶ月と4分の3ですが、保健所の先生によれば彼の行動はすでに生後15ヶ月の子供の域に達しているとか。成長が早いのは嬉しくもありますが、それだけ大変な時期が前倒しでやってくることでもあり、親としては複雑な気分です。今から思えば、生後4ヶ月ぐらいまでは寝るかオッパイかウンチか…というだけで、本当に平和だったなあ…。もうこうなったら、猛スピードで3歳ぐらいまでの能力を身に付けてもらいたいものです。


2007年11月18日日曜日

シンタが街にやってきた・その2





退屈な日曜日の午後、隣町のニューネンでお茶でもしようと車で行ってみたところ、またまたシンタに出くわした!今日はニューネンの子供たちとの集いだったのだ。この時期シンタは大忙しだ。

町の中心部にある市役所ホールには地元のファミリーがわらわらと集まり、それはもう大変な熱気だった。皆、舞台の上のシンタと記念写真を撮りたくて、親も子供も前方舞台に押し寄せる。私もチビたちに混じって「ぬり壁」のようなオランダ人の間をするすると抜け、舞台のシンタをパシャリ。シンタの隣にはお決まりのズワルト・ピットがいて、舞台の上で怖くなって大泣きしている子供もいた。

顔に靴墨か何かを塗って、自らズワルト・ピットになっている子供も結構見かけた。中途半端な靴墨の塗り方が何とも汚なかわいい。シンタをかたどったリュックサックを持っている男の子もいた。子供たちのワクワクぶりが伝わってくる。

シンタのお供のズワルト・ピットだが、オランダにも黒人がたくさんいるのに、いつも白人がドーランを塗って扮装している。おそらく、黒人が自らあんなに真っ黒に顔を塗りたくり、口紅でタラコ唇を描くのは嫌なんだろう。異様に目を細く吊り上げて描いてある東洋人のキャラなどを我々が好まないように。しかし、私は今日初めて、本物の黒人がズワルト・ピットになっているのを見た!同ホールの中で音楽に合わせて踊っているズワルト・ピット群の中に彼女はいた。本当に真っ黒けに塗っていたので、真相のほどは明らかでないが、あの体型、あの顔の骨格、そして何よりあのリズム感は黒人だった。なかなか太っ腹な人である(写真右の彼女)。

さて、親子連れでごった返す市役所ホールを後にして、本来の目的のカフェを探したところ、こんなに良い商機の日に閉まっているカフェ多数。やっとよさそうなカフェを見つけたが、入り口に「ベビーカーでの入店お断り」と書いてあったので、憤慨してアイントホーフェン郊外のマクドナルドまで車を飛ばすことにした。困ったときのマクドナルド頼み。マックチキンのバリューセットに食らいつきながら店内を眺めていたら、先ほどニューネンで見かけたチビッ子ズワルト・ピットもマクドナルドに来ていた。ニューネンでカフェに入れず、ここまで流れてきたものと思われる。皆、考えることは同じである。

2007年11月17日土曜日

シンタが街にやってきた!





オランダではこの時期、サンタクロースでなく「シンタクラース」が街にやってきます。今日はアイントホーフェンでシンタクラースのパレードがありました。シンタクラースは白いお髭のおじいさん。黒人のお供(ズワルト・ピット)を引き連れて、はるばるスペインから船に乗ってやって来ます。


うちの近所も通るというので、早速マウリッツをつれて見に行きました。以前ユトレヒトで見たパレードでは、ズワルト・ピットが歩きながら子供にお菓子を配ったりしていたのですが、ここアイントホーフェンのズワルト・ピットはお菓子もくれないし、地元の大企業フィリップスのTシャツを着ていたりして雰囲気もイマイチ。シンタクラースもこちらを向いてくれなかったので、正面の写真が取れませんでした×××


ズワルト・ピットは通常、オランダ人(白人)がドーランで顔を真っ黒に塗りたくって扮装しているので、大人の私が見てもかなり不気味です。マウリッツもあれを見たら怖がって泣くのではないかと思っていましたが、あっけなく通り過ぎたパレードに、マウリッツは気付きもしませんでした。


これから12月までオランダ各地でシンタクラースのパレードが見られます。そして、シンタクラースは12月5日に煙突から各家に入って、子供たちにプレゼントを置いて行くということになっています。


それでは12月24日の夜、オランダにサンタクロースは来るのでしょうか?答えはノー。でも、オランダの子供たちは12月25日に家族や親戚からクリスマスプレゼントをもらえます。12月はオランダの子供たちにとって、2度プレゼントがもらえる美味しい月なのです。

2007年11月1日木曜日

ブルーナさんの手紙




妊娠中にユトレヒトのカフェでブルーナさんにお会いしてから、もう8ヶ月近くが経過してしまいました。先日、サインのお礼とマウリッツが生まれたことを手紙に書いたところ、な、な、なんと、ブルーナさんからお返事が来ました!



「素敵なカードと、あなたと私の写真、そして特にマウリッツの写真をどうもありがとう!幸運を祈ります!」



封筒の文字を見ただけでブルーナさんからの手紙だと分かり、嬉しくて嬉しくて飛び上がってしまいました。お手紙を書くミッフィーのイラスト、心のこもった手書きの文字。これだけで、まるで絵本のような美しさ。



何かの雑誌で、ブルーナさんは午前中に仕事を済ませ、午後はお手紙を書いたりして過ごしている……というのを読んだことがありますが、まだまだお忙しいのにこうして1枚1枚手書きのお手紙を書くというのは、ブルーナさんの温かい人柄がなせる業でしょう。人をほのぼのと幸せな気分にさせる絵本の数々も、偶然の産物ではないのだなあ、と改めて感動しました。



80歳で現役。どうか、いつまでもお元気で!

2007年10月28日日曜日

冬時間

昨夜2-3時の間に時計の針が1時間戻されて、「冬時間」に入りました。今日はいつもより1時間寝坊できる日なのですが、うちはマウリッツがいつも通りに起きるので、ただの「1時間長い日」です。


オランダらしい曇り空。ハームや近所のパパたちは、家の前の落ち葉を掃き集めています。退屈なオランダの日曜日。

2007年10月26日金曜日

2007年10月25日木曜日

英才教育その1

背中に背負われたマウリッツに注目!

2007年10月23日火曜日

前進、前進、また前進!






赤ちゃんにはある日突然、新しい事ができる日というのがあるらしいのですが、昨日は完全にその日に当たりました。



これまでは後ろ向きハイハイをしていたのが、この日はいきなりペタペタと前進を始めました。ハイハイの前進ができると、これまで以上に部屋の探索に忙しくなります。DVDプレーヤーの上に積み重ねてあったDVDを崩したり、本をつかまえて味見してみたり……。



BOXの中に入れれば、もうつかまり立ちしそうな勢いだし、イスに座らせれば、後ろ向きになって一人でイスから降りようとします。もう、私に安らぎの時間はない……。
注:マウリッツがかぶっているのは、ハームが作った「即席ヘルメット」です。ハイハイが安定していなくて、時々頭を床にぶつけてしまうので、その対策としてハームがベレー帽の中に毛糸製の鍋つかみを入れました。

2007年10月18日木曜日

マウリッツと海



海はぁよ~海はぁよぉ~


でっかい~海はぁよぉ~


今日はデン・ハーグの日本大使館にパスポートを取りに行った帰り、スケベニンゲンの海岸に寄ってきました。マウリッツ、初めての海に興奮して、手足をバタバタさせていました。

2007年10月9日火曜日

泣く子も黙る、タケモトピアノ

「ピアノ売ってちょ~だい~」でおなじみのタケモトピアノCM。数年前に関西で流れていましたが、これを聞くと1歳未満の子供が泣きやむ…という現象が「探偵ナイトスクープ」で取り上げられ、ちょっとした話題になっていました。 CMはこれ↓

http://www.youtube.com/watch?v=_JWqH6BxBdU&mode=related&search=


先日、ユトレヒトの友人がYou-Tubeの映像を送ってくれたので、早速マウリッツで実験してみました。結果は……泣きやんだ!!恐るべし、タケモトピアノ!!! ちなみに「探偵ナイトスクープ」によれば、この歌を歌っている財津一郎の声のトーンがちょうど赤ちゃんの耳に心地よい音なのだそうです。


2007年10月6日土曜日

子供パラダイス



アイントホーフェン周辺の日本人ママを中心に、親子20人ほどが集まりました。場所はアイントホーフェンのスポーツセンター内にある子供遊技場「123Heesbeen Paradijs」。トランポリン、滑り台、ジャングルジム、ディスコフロア、ロッククライミングなどなど、1000平米ぐらいの巨大な部屋に小さな子供から小学生まで幅広く遊べる設備が満載。入ったとたんに、私まで思わず「わあ!」と走りそうになってしまいました。飲食できるスペースもあり、ここでお誕生日会を開くこともできます。

ここの入場料は1歳以上の子供が6ユーロ。もちろん、時間制限などはありませんし、付き添いの大人は無料です。マウリッツはまだ1歳未満なので、今日のわれわれはタダでした。オランダには各市にこうした施設があるらしく、市の補助金などを受けているようです。

今回集まった子供たちはほとんどが1歳前後で、マウリッツはいちばんチビ。まだ皆、一緒に遊ぶ年齢ではないので、ママたちは子供を追いかけるのに忙しく、あまりゆっくり話はできませんでしたが、ときどきこうやって集まるのは楽しいものです。あと何年かしたら、子供たちも一緒に遊ぶようになって、もっと楽しくなることでしょう。

2007年10月5日金曜日

プレゼント

今日は日本のおばあちゃんからプレゼントが届きました。電池で動くワンちゃん(柴犬クン太)で、マウリッツは大喜び。おばあちゃん、ありがとう!


2007年10月3日水曜日

離乳食




「そろそろ離乳食を始めましょう」と6カ月検診で言われたので、早速、果物や野菜のすりつぶしたものなどをあげてみました。トマト、リンゴ、ヨーグルトなど、ちょっと酸っぱい味にはなかなか慣れませんが、カリフラワーやじゃがいもなど、ニュートラルな味のものが好きなようです。そして、今のところ一番のお気に入りはおかゆ。お茶碗に半分ぐらいペロリと食べるので、日本人ママとしては嬉しい限りです。

4月、6月、8月生まれ


今日は生後1ヶ月ちょっとのイリアちゃんに会いに行きました。抱っこすると、軽くて、はかなげで、とてもかわいい女の子です。マウリッツもわずか数ヶ月前にはこんなに軽かったのに、もうそんな時代が思い出せない!
写真は左から4月生まれのマウリッツ、6月生まれの杏子ちゃん、8月生まれのイリアちゃん。3人ともてんでバラバラ。ゴーイング・マイウェイなのでした。

2007年10月2日火曜日

6カ月検診――7960g

体重 7960 g
身長 68.2 cm
頭の周囲 41.9 cm


オランダ人の6カ月乳児の平均的な大きさです。今日は予防注射なし。

今日は保健所にデジカメを持っていくのを忘れて大失敗!動画は後ろ向きハイハイ第2段です。

2007年9月30日日曜日

Den Bosch




久々にデン・ボシュへ行った。デン・ボシュはちょうどアイントホーフェンとユトレヒトの中間地点にあり、どちらの都市からも車で30分程度。日曜日だからすべての商店はしまっていたが、街をぶらぶらして、名物のボシュ・ボールン(大きな生クリーム入りシュークリームをチョコレートでコーティングしたようなケーキ)を食べた。



以前にユトレヒトから家を探しに行ったりしたときは、大学の街ユトレヒトに比べて若い人が少なく、活気がないという印象を持ったが、アイントホーフェンから遊びに行ったら、歴史を感じさせるヘゼリグな素敵な街だと思った。物事の評価は、何を基準にするかによって大きく変わるものだ。そこで一句、



引っ越して 美味さ倍増 ボシュ・ボールン

2007年9月29日土曜日

腱鞘炎




左手首を傷めてから数ヶ月が経ちましたが、マウリッツの重量に耐え切れず、とうとう右手首も腱鞘炎に…。両手にサポーターをつけるハメになってしまいました。もう気分はスチュワーデス物語の片平なぎさです(ふっるー!)。どんどん進歩するマー坊と対照的に、オールドマザーはどんどんガタがきています。

2007年9月27日木曜日

OpaとOma、スペインへ



毎年この時期になると、OPA(おじいちゃん)とOMA(おばあちゃん)はスペイン南部で1ヶ月半のバカンスに出かけます。オランダが暗く、寒い時期に突入すると同時に、太陽のある所に移動するわけです。スペインに出かける直前に、2人ともマウリッツの顔を見にやってきました。帰るとき、OMAは「マウリッツに7週間会えないわ!」と寂しそうでした。

(2枚目の写真はハームのオフィスにて)

2007年9月25日火曜日

もうすぐハイハイ、もうすぐ歯



最近は寝返りを打った後、手で上体を支えるだけでなく、ひざを床につけて四つんばいになることができるようになりました。


それから、何でも口に入れてかじるのが現在のマイブーム。もうすぐ歯が生えてくるのかもしれません。

2007年9月22日土曜日

ユトレヒトへ




今日はまず、ユトレヒト郊外のゼイストでKate & Fonsを訪ねました。彼らは大きな庭付きの小さな一軒家で、小さな犬とヘゼリグに暮らしています。


帰りにユトレヒトに寄って、友人たちと中華の夕べ。久しぶりにマウリッツのバディ、イチローくんにも会いました。マウリッツはイチローくんの手をパクッと口に入れて挨拶しました。


ベルリン





ハームの出張にくっついて、ベルリンに行ってきました。私にとっては1989年以来18年ぶりの再訪です。すっかり大都会になってしまって、びっくりしました。特に旧東側の変化は大きく、いまやオシャレなカフェやギャラリーやショッピングセンターが立ち並び、ニューリッチの香りがぷんぷん。至るところ工事現場なのもちょっと中国チックだと思いました。

今回の旅はハームの同僚の奥さんと子供も参加したので、日中は彼女と一緒に2人でベビーカーを押しながらの行動となりました。観光やショッピングを楽しめましたが、一方でドイツ人の不親切さには閉口してしまいました。もちろん親切な人もいるのですが、大体において地下鉄の乗車時などではベビーカーを抱えるのを助けてもらえないし、カフェやレストランではカジュアルなところでも子連れはあまり歓迎されていない印象を受けました。オランダではいろんな場面で皆がさっと助けてくれるし、知らない人も子供をよくあやしてくれるし、子連れで一人で行動しても困ったことは一度もありません。オランダは子供や子供連れの家族にとてもやさしい社会なのだなあと改めて気づかされ、外国に行って初めてオランダが恋しくなりました。

今はアイントホーフェンに帰ってきてほっとしています。マウリッツは旅行中、私達を困らせることはありませんでしたが、子供ながらに場所が変わったことは感じていたようで、家に帰ってきたらとてもリラックスしているのが分かります。マウリッツにとってはベルリンもロンドンもパリも知ったこっちゃなく、やっぱり平凡な規則正しい日常を送るのが一番心が落ち着くのでしょう。アイントホーフェンのイケてない日々に、ちょっと光明が差したような気がしました。