2009年12月31日木曜日

明けましておめでとうございます。


こちらはまたカウントダウンで0時になるや否や、花火がバンバン打ち上げられて新年を迎えました。

明けましておめでとうございます。2010年が皆さまにとって、健康で楽しい1年となりますように。

今年もどうぞよろしくお願いします!

2009年12月30日水曜日

大晦日







大晦日は近所のファミリーと一緒に我が家で寿司パーティでした。マー坊と仲良しのアレキサンダー君(3歳)と中国人のジンティン君(2.5歳)は今年最後の1日を大暴れ。



子供達は相当疲れた様子だったので、夜9時にパーティはお開き。皆で解散する前に、家の前の広場で中国の花火を上げました。2010年の願い事を込めて、それっ飛んで行け~!!!うまく飛んでいったと思ったら、ぴゅ~っと風が吹いて広場の木にひっかかってしまいました。枝に止まったまま燃え尽きたランタン。あ~我々の願い事は……!しかし、まだ2010年になっていないっつーことで、0時にはまた新たな花火に願いを込めました。

2009年12月24日木曜日

クリスマス2009年


2009年クリスマスは、ハーム家の人びとが24日に我が家に集まり、皆で1泊して賑やかに楽しく過ごしました。
メインイベントは何といってもプレゼント交換!マー坊は皆からたくさんプレゼントをもらいましたが、私の母と叔母が日本から送ってくれた「プラレール」がダントツ人気でした。


































2009年12月20日日曜日

雪が積もった







20日の日曜日は一日中雪が降り、10cm以上雪が積もりました。マー坊は大喜びでソリや雪だるま作りを楽しんでいます。






雪は楽しい一方で、交通機関がマヒしたりして結構迷惑でもあります。今日予定されていたクリスマス会は道が悪くてキャンセル。クリスマスショッピングも予定通りにできない状態です。まだ、プレゼントを全然買い揃えていないので、気ばかり焦ります……。






2009年12月17日木曜日

寒いぜ!アイントホーフェン


今週は氷点下の気温が続いており、底冷えの寒さです。朝起きると、家の前にある芝生の広場は真っ白。近所の運河も凍っています。


そんな寒さを振り切って自転車で街に出てみたところ、メインのクリスマス・イルミネーションがこれ。寒さを余計に盛り上げてくれます。
















今日はとうとう雪が降りました。朝から降り始めて、午後にも降り続きましたが、1-2cmしか積もりませんでした。でもオランダ北部では70cmも雪が積もったそうです。















マー坊は風邪気味なので今日は一日、一緒にクッキーを焼いたりして家で過ごしました。今週はずっと氷点下が続くようです。

2009年12月15日火曜日

今年のクリスマスボックス

今年もクリスマスボックスの季節がやってまいりました。毎年、ハームが職場からもらってくるクリスマスプレゼントです。今年はなにやら素敵な缶に入っております。

去年のテーマは「イタリア」。一昨年は「東洋」、そしてその前は確か「ギリシャ」でした。今年は大きなビーチタオルとワイン2本が目玉。フリスビー、クーラーボックス、ミニテニスセットなどが入っていたので、今年のテーマは「レジャー」といったところでしょうか。
毎年、開けるのが嬉しいような怖いようなこのボックス、今年は割と実用的なものが多く、「当たり年」でした。








2009年12月6日日曜日

ゴッドマザーになった。



「マチルダのゴッドマザーになってもらえないかな」
ある日、ハームの弟のバスが私に打診した。「ゴッドマザー」と聞くと思わずマフィアのドン(の女房?)を思い浮かべてしまうが、もちろんそれではない。キリスト教の儀式に基づく「第二の親」のようなものである。マチルダの両親であるバスとウリが早く亡くなるようなことが起きた場合、私が彼女の親代わりになるという約束である。私はカトリック教徒でないので、その点だけが気になったのだが、教会からはすでに了承を得ているということだったので、喜んでマチルダのゴッドマザーを引き受けることにした。

6日の日曜日、マチルダの洗礼式のため、家族がドイツのボンに集まった。ハーム弟の妻ウリがドイツ人なので、集合場所が彼女の実家になったのだ。マチルダに洗礼を受けさせるという考えも、実はこのドイツ側の家族のもので、ハーム一家は全く乗り気でない様子だった。しかし、後で聞いた話だが、子供の苗字をハーム家の「Dorren」にする代わりに、子供に洗礼を受けさせるという夫婦間の取引があったらしい。どこの家族にもありがちなギブ・アンド・テイクである。

閑静な住宅街にある病院の敷地内にチャペルはあった。ヨーロッパの病院には大抵、小さなチャペルがついている。病院内で亡くなった人を弔うほか、生まれたばかりの赤ちゃんの洗礼式を行うためだという。乳児の死亡率が高かった昔は特に、赤ちゃんが生まれるとすぐに洗礼を受けさせたらしい。洗礼を受けずに死んでしまった人は、天国に行けないと信じられているからだ。マチルダはすでに生後5カ月になっており、昔のスタンダードからすると、随分大きくなってから洗礼を受けたことになる。

参加者は全部で20人ほどの、こじんまりした集まりだった。ローソクの温かい光に照らされた小さな教会は、小さなマチルダの洗礼式にぴったりだった。オルガンの音で式が始まり、優しそうな初老の神父が式を進めた。皆の椅子の上にマチルダの写真入りパンフレットが置いてあり、そこに神父の言葉や我々の言うべきセリフが書いてある。すべてはドイツ語で私はチンプンカンプンだったが、「Paten(ゴッドマザー)」と書いてあるところでは、発音もよく分からないままに、何度か「Wir Sind bereit」と言わねばならなかった。

そして、事前に用意するように言われていた「マチルダのための3つの願い」を皆の前でオランダ語で読み上げた。

「マチルダ、あなたが温かい友情、愛情に恵まれますように。そして、感謝の心を忘れませんように」
「マチルダ、あなたが強さと思いやりを持てますように」
「マチルダ、あなたが自信を持って社会に貢献できますように」

父親のバスからは、私に向けた言葉が贈られた。
「はるばる日本からやってきて、オランダの家族に常に心を開いてくれたことを感謝しています。マチルダにはあなたのように広い視野を持った人になってもらいたいと思っています。これからマチルダの叔母として、全く違った文化的背景から彼女に助言を与えてやってほしい」
私はマチルダのゴッドマザーに選んでもらえたことが嬉しかった。バスとウリの信頼に応えたいと思った。

ベビーカーの中で寝ていたマチルダは、最後に抱き上げられ、白いレースの布でくるまれた。そして、神父が仰向けになった彼女の頭に、銀の水差しから少しだけ水を注いだ。抱き上げられて目を覚ましたばかりのマチルダは、いきなり頭に冷水をかけられてワーッと泣き出してしまった。

最後に皆でオルガンに合わせて聖歌を歌い、この式は終了した。初めはあまり乗り気でなかったハーム家の人びとも、静かな教会で、こうして皆でマチルダの人生を祝福するのはいいもんだと思ったのだろう。式の後、皆ひとしきり清清しい顔で「とても美しい式だった」と言っていた。

式の後は、皆でぞろぞろ歩いてウリのお母さんの家へ。彼女は離婚後、現在は一人暮らしをしている。ここでシャンパンから始まり、延々と夕方までご馳走をいただいた。メインのアヒル肉の煮込みも、最後に出てきた何種類ものケーキも素晴らしく美味しかった。ウリは一人娘で私と同い年。ウリのお母さんが孫を持つことをあきらめかけていた時に、マチルダは生まれた。この洗礼式とパーティは、彼女にとって非常に重要なイベントだったのだ。テーブルセット、料理、花……すべてに心が込められており、実に愛情に満ちたいいパーティだった。