2012年6月26日火曜日

卒業ミュージカル

小学校を卒業する8年生(12歳ぐらい)の子供達は、卒業プロジェクトとして全学年でミュージカル制作に取り組みます。日本では1人1人の美術作品を集めて時計台を作ったり、校庭に花壇や記念碑を作ったり、各学校や学年によってプロジェクトはさまざまですが、オランダでは全国的にミュージカル制作と発表が卒業プロジェクトのスタンダードとなっています。

ミュージカルの発表は家族向けと全校生徒向けに2回。マー坊の通う学校では近所の劇場の1ホールを借り切って、かなり本格的です。お昼を食べた後、父兄ボランティアの付き添いの下、全校生徒が劇場まで1キロメートルほどの距離を歩きました。
全校生徒は500人ほどですが、ホールを埋め尽くした様子は圧巻。皆、このちょっと特別な状況にコーフン気味で、ホール内はすごい騒音!私が通っていた小学校は全校生徒が2000人に及びましたが、もっと皆静かだったなあ……。子供達が大騒ぎでも、このお祭り状況下では先生も怒りません。
舞台上に司会のおじさんが表れ、ちょっとした説明が終わった後にミュージカル、スタート!子供達は一斉にピーピーキャーキャー拍手喝さいで、その雰囲気はまるでポップコンサートのようでした。

今年のミュージカルは『サウンド・オブ・ミュージカル』という題目で、1950年代、60年代、70年代、80年代、90年代と、それぞれの時代のカルチャーや音楽を伝えるものでした。例えば、50年代はロカビリーとエルビス・プレスリー、60年代はヒッピーとビートルズ、80年代はET、インディアナ・ジョーンズ、マドンナ…といった具合に。衣装やメイクが凝っていたし、ダンスも上手だったし、小学生にしてはなかなか上出来。ただ、公演が2時間に及んだので、4-5歳の子供達にはちょっと長すぎたようで、最後の方は前方に座っていたチビちゃんたちがかなりゴソゴソ動き回っていました。



それでもフィナーレの歌と踊りにはまた拍手喝さいで、皆ピーピーキャーキャー。思わず客席で一緒に踊り出す子もいたりして、大フィーバーとなりました。

↑手間で大フィーバーしているのはマー坊のクラスメートのネヴィアナ(あのK太郎をかわいがってくれる子です)。さすがノリが違うっ!

8年間に及ぶ小学校生活の締めくくりは大成功。12歳の少年少女たちは、夏休み後にそれぞれの中学校(Middelbaar School)に進学します。

学校の棚掃除

「そろそろ夏休みも近づいているので、学校の棚掃除をしたいと思います。どなたか手伝ってくださる方はいませんか」ある日、担任のリンダ先生からクラスの父兄に全員メールが送られてきました。私はK太郎同伴で行かねばならないのでちょっと躊躇していたのですが、先生に聞いたら「弟さんも連れてきて構いません」という答えが帰って来たので、火曜日の朝にお手伝いすることになりました。

蓋を開けてみたら、クラスの父兄でリンダ先生のメールに応えたのは私のみ。他の学校イベントなどでは皆さん協力的なのに、お掃除は嫌なのかなあ……。結局、火曜日は朝8時半から10時半ぐらいまで、先生のアシスタントのトンと2人で手分けして、棚掃除に取り組むことになりました。教室には壁に沿って棚が全部で10架もあり、中にはモンテッソーリ式の教材がたくさん並んでいます。木の教材が多いので、ほとんどが乾いた布で埃を落とす程度なのですが、結構細かいものも多いため、思ったよりも手間のかかる作業でした。


 それでも、普段見慣れないモンテッソーリの教材を具に見ることができたのは、なかなか楽しい経験でもありました。卵型、円錐、角錐などの形をしたオブジェや、ヤスリのような手触りの数字が書き込まれた木のカードなど、モンテッソーリ式の教材は素朴な素材で作られていて、形や色がとてもきれいです。掃除をしながら、思わず写真を撮ってしまいました。



同伴したK太郎は、いつものことながら、たちまちクラスの女の子の大人気。ベビーカーはたちまち女子に囲まれてしまいました。この中でネヴィアナという黒人の女の子が特にK太郎のことが好きで、頬擦りしたり、頭を撫ぜたり、ものすごく可愛がってくれます。しかし、K太郎はこの子があまり好きではないみたいで、彼女が近づくと大泣き。ネヴィアナには強く「やめて!」と言えないし、非常に困った状況です。

K太郎は泣きながら私にまとわり付いてきて、初めのうちは棚掃除も困難を極めたのですが、しばらくするとK太郎も学校の環境やお兄さんお姉さん達に慣れてきて、皆と一緒に遊び始めたので、私は掃除に集中することができました。

掃除が終わった棚は、夏休み中に埃をかぶらないように、黒いビニールシートでカバーをします。こうなると中の教材は使えないので、夏休みまでのあと数日間、子供達は家にあるオモチャを学校に持参してもいいことになっています。昨年はマー坊が入学して間もない頃だったので、「どうして夏休み前に自宅のオモチャを持って行くのだろう?」と不思議に思っていましたが、1年経つと学校のいろんなシステムが分かってくるものです。

2012年6月14日木曜日

早くもがっかり…

 5月の最終週ぐらいから街はだんだんオレンジ色になり、サッカーのユーロ・カップに向けたお祭りムードが盛り上がっていました。

↑いつも気合が入っている近所のパン屋さん。

↑スーパーでも応援グッズコーナーが設置されます。全部オレンジ。










 ←オランダ・マーケットに向けた特別仕様の商品も。これ、ヨーロッパ各国であるのかな?





そして、恒例・オレンジのトイレットペーパー。ユーロカップとワールドカップで、2年毎に同じ絵柄を使いまわしているのかと思いきや、ワールドカップ時の「Hup Holland Hup!」が今回は「Aanvalluhhhh!(ゴール!)」に変わっていました。

……しかしながら、オランダはすでにデンマークとドイツに破れ、国内では早くもがっかりムードが広がっています。17日(日)にはポルトガルとの対戦が残っていますが、これで8対0ぐらいの圧勝でない限り、決勝トーナメントに進むことは不可能です。う~ん、オレンジグッズ、大安売りか?!2年後のワールドカップ用に買いだめしておこうか知らん。

2012年6月13日水曜日

6月マーケット

今年も「6月マーケット」がやってきました。マー坊の学校で開催されるフリーマーケットです。年少組は父兄の参加の下、クラスごとにまとまって古いオモチャや本を販売しますが、高学年のお兄さん、お姉さんは、何人かでまとまってダンスを披露したり、ゲームを提供したりしています。お金の稼ぎ方は工夫次第。子供版「女王誕生日」といったところでしょうか。





集まったお金は、主に学校の備品を購入するのに充てられます。子供達による、子供達のためのマーケット。実にオランダっぽいイベントです。

2012年6月8日金曜日

ハマーの誕生日

 近所の女子高生の誕生会に行きました。ピカピカの17歳!

マー坊はハマーの庭で木に登るのが大好き。

K太郎も本日、「ハマーの庭デビュー」しました。

17ヶ月検診


身長82.5cm
体重10.6kg
身長は平均並みで、体重は平均よりちょっと軽め。「やや痩せ型」です。

身体測定の時には何故か毎回泣くK太郎。
そして、その後は車に乗って機嫌が直る……というパターンです。

2012年6月2日土曜日

デュッセルドルフのジャパン・デー

昨年は大震災の影響で開催が10月にずれ込んだデュッセルドルフの「ジャパン・デー」。今年は例年通り6月第一週の週末に開催されました。だんだん知名度が高くなっているのか、参加者の数が多くなってきているようです。この週末はお天気も良く、ドイツや周辺国からたくさんの日本人や日本ファンが集まっていました。ライン川沿いの広場に設置された舞台の上では、子供達のお遊戯や、バンドのライブ、民謡などが披露されていました。

 焼きそば、たこ焼き、焼き鳥、鶏のから揚げ、寿司、ビール、梅酒、大福もちなどなど……出店も盛況です。ほかにテント内で折り紙やお習字のワークショップやチャリティバザーが開かれたり、古本、浮世絵などが販売されたりしています。
↑ 日本商工会議所のブースで売っていたヨーヨー(1ユーロ)はドイツ人にも大人気でした。
↑「ジャパン・デー」とは全く関係なく、ライン川沿いにはテレビでサッカー観戦しながらビールを飲む人々でも賑わっています。

この「ジャパン・デー」はいまや日本のアニメファンのメッカにもなっており、今年もアニメファン達の気合の入った「コスプレ」がたくさん見られました。皆さん、カメラを向けられることに慣れているので、ポーズがキマってます。








まるで週末の原宿のようでした。