2007年11月18日日曜日

シンタが街にやってきた・その2





退屈な日曜日の午後、隣町のニューネンでお茶でもしようと車で行ってみたところ、またまたシンタに出くわした!今日はニューネンの子供たちとの集いだったのだ。この時期シンタは大忙しだ。

町の中心部にある市役所ホールには地元のファミリーがわらわらと集まり、それはもう大変な熱気だった。皆、舞台の上のシンタと記念写真を撮りたくて、親も子供も前方舞台に押し寄せる。私もチビたちに混じって「ぬり壁」のようなオランダ人の間をするすると抜け、舞台のシンタをパシャリ。シンタの隣にはお決まりのズワルト・ピットがいて、舞台の上で怖くなって大泣きしている子供もいた。

顔に靴墨か何かを塗って、自らズワルト・ピットになっている子供も結構見かけた。中途半端な靴墨の塗り方が何とも汚なかわいい。シンタをかたどったリュックサックを持っている男の子もいた。子供たちのワクワクぶりが伝わってくる。

シンタのお供のズワルト・ピットだが、オランダにも黒人がたくさんいるのに、いつも白人がドーランを塗って扮装している。おそらく、黒人が自らあんなに真っ黒に顔を塗りたくり、口紅でタラコ唇を描くのは嫌なんだろう。異様に目を細く吊り上げて描いてある東洋人のキャラなどを我々が好まないように。しかし、私は今日初めて、本物の黒人がズワルト・ピットになっているのを見た!同ホールの中で音楽に合わせて踊っているズワルト・ピット群の中に彼女はいた。本当に真っ黒けに塗っていたので、真相のほどは明らかでないが、あの体型、あの顔の骨格、そして何よりあのリズム感は黒人だった。なかなか太っ腹な人である(写真右の彼女)。

さて、親子連れでごった返す市役所ホールを後にして、本来の目的のカフェを探したところ、こんなに良い商機の日に閉まっているカフェ多数。やっとよさそうなカフェを見つけたが、入り口に「ベビーカーでの入店お断り」と書いてあったので、憤慨してアイントホーフェン郊外のマクドナルドまで車を飛ばすことにした。困ったときのマクドナルド頼み。マックチキンのバリューセットに食らいつきながら店内を眺めていたら、先ほどニューネンで見かけたチビッ子ズワルト・ピットもマクドナルドに来ていた。ニューネンでカフェに入れず、ここまで流れてきたものと思われる。皆、考えることは同じである。

2007年11月17日土曜日

シンタが街にやってきた!





オランダではこの時期、サンタクロースでなく「シンタクラース」が街にやってきます。今日はアイントホーフェンでシンタクラースのパレードがありました。シンタクラースは白いお髭のおじいさん。黒人のお供(ズワルト・ピット)を引き連れて、はるばるスペインから船に乗ってやって来ます。


うちの近所も通るというので、早速マウリッツをつれて見に行きました。以前ユトレヒトで見たパレードでは、ズワルト・ピットが歩きながら子供にお菓子を配ったりしていたのですが、ここアイントホーフェンのズワルト・ピットはお菓子もくれないし、地元の大企業フィリップスのTシャツを着ていたりして雰囲気もイマイチ。シンタクラースもこちらを向いてくれなかったので、正面の写真が取れませんでした×××


ズワルト・ピットは通常、オランダ人(白人)がドーランで顔を真っ黒に塗りたくって扮装しているので、大人の私が見てもかなり不気味です。マウリッツもあれを見たら怖がって泣くのではないかと思っていましたが、あっけなく通り過ぎたパレードに、マウリッツは気付きもしませんでした。


これから12月までオランダ各地でシンタクラースのパレードが見られます。そして、シンタクラースは12月5日に煙突から各家に入って、子供たちにプレゼントを置いて行くということになっています。


それでは12月24日の夜、オランダにサンタクロースは来るのでしょうか?答えはノー。でも、オランダの子供たちは12月25日に家族や親戚からクリスマスプレゼントをもらえます。12月はオランダの子供たちにとって、2度プレゼントがもらえる美味しい月なのです。

2007年11月1日木曜日

ブルーナさんの手紙




妊娠中にユトレヒトのカフェでブルーナさんにお会いしてから、もう8ヶ月近くが経過してしまいました。先日、サインのお礼とマウリッツが生まれたことを手紙に書いたところ、な、な、なんと、ブルーナさんからお返事が来ました!



「素敵なカードと、あなたと私の写真、そして特にマウリッツの写真をどうもありがとう!幸運を祈ります!」



封筒の文字を見ただけでブルーナさんからの手紙だと分かり、嬉しくて嬉しくて飛び上がってしまいました。お手紙を書くミッフィーのイラスト、心のこもった手書きの文字。これだけで、まるで絵本のような美しさ。



何かの雑誌で、ブルーナさんは午前中に仕事を済ませ、午後はお手紙を書いたりして過ごしている……というのを読んだことがありますが、まだまだお忙しいのにこうして1枚1枚手書きのお手紙を書くというのは、ブルーナさんの温かい人柄がなせる業でしょう。人をほのぼのと幸せな気分にさせる絵本の数々も、偶然の産物ではないのだなあ、と改めて感動しました。



80歳で現役。どうか、いつまでもお元気で!