2009年10月31日土曜日

ハロウィーン・パーティ

10月31日の夜はアメリカ人ファミリーに招待され、ハロウィーンパーティを楽しみました。
オランダにはハロウィーンの習慣がないため、仮装グッズはオモチャ屋さんなどでも売っていません。マー坊の衣装をどうしようか…としばし考えた挙句、中国在住の友人にもらったチャイナ服を着せることにしました。
フェイスペインティングでマー坊の好きなネコを「京劇風」に表現してみました。
パーティは魔女やお姫様やコウモリの精(?)やらで賑わっていました。大人もそれなりに仮装しているのが実にアメリカンです。マー坊は一人、東洋風の格好だったので皆から注目を集めておりました。
「あら、カブキね!!カンフーのポーズをしてみて!!」などという声も上がります。彼らにとってはチャイナもジャパンもゲイシャもブルース・リーも、一緒くたなのです。
パーティはゲームあり、絵本の読み聞かせあり、くす球割りあり……と本当に盛りだくさん。その上、ご主人のジョンがハワイ風のチリソースやらパンプキンパイを用意してくれたほか、ソーセージやハンバーグをグリルで焼いてくれて、胃袋も大満足。大人も子供も目一杯楽しめるものでした。
今日から11月。次はいよいよシンタクラースの出番です。


2009年10月23日金曜日

『婦人公論』11月7日号(10月22日発売)


10月22日に発売された『婦人公論』最新号のコラム「海外女性通信」にまた記事を掲載していただきました。今回はホームドクターについて悪口を書いています。どうぞご笑覧くださいませ。

ホーフおじさん




飛行機オタクのホーフに会いに行った。ユトレヒトにある彼の邸宅は飛行機やロケットで埋め尽くされており、男の子にとって夢のようなところだ。
同じく飛行機オタクのマー坊は、ホーフとすっかりお友達になってしまった。今日は飛行機の夢を見ることだろう。

2009年10月18日日曜日

陶芸教室

毎週月曜夜は、相変わらず陶芸教室に通っています。こんなんできました。






























本当はサボテンを植える植木鉢にしようと思っていたので、真ん中に穴が開いていますが、土を入れたら絵が見えなくなってしまうので、こんな風にカボチャやら果物やらを入れています。



そして今作っているのは花瓶です(写真手前)。調子に乗って粘土を積み上げていったら、想定していた形と随分違った風に育ってしまいました。アマリリス、ゆり、ひまわりなど、背の高い花用にしようかと思っています。















今日は夏休みの「頭像クラス」で作った初老の男性の頭像が焼きあがってきました。が、そのうち半分ぐらいは割れてしまっています。作成中、粘土に空気が入ってしまい、そこに熱い空気がたまって爆発したのだそうです。5週間ぐらいかけてつくった物がパアになってしまい、作者たちはショックを隠せません。私がパシッと写真を撮ると、ジェニファー先生は「明日の地方紙の一面に出てたりして~きゃ~!」と大笑いしていた。笑い事やないちゅーの。



2009年10月16日金曜日

投票をお願いします!

アイントホーフェン工科大学のフォトコンテストにマー坊の写真を送ってみました。
是非皆さんの一票を!

↓のサイトにアクセスして、「Stemmen(投票する)」のボタンをクリックしてください。
http://www.oktoberkennismaand.nl/foto/87

ご協力ありがとうございます!

2009年10月13日火曜日

モンテッソーリ・スクール







先日はオランダ人のママ友達に誘われて、近所のモンテッソーリ・スクールの学校説明会に行ってきた。アイントホーフェンの中心街にあるのだが、大通りを一歩入ったところにあるので、今まで全然気づかなかった。学校の建物はオランダらしいガラスと鉄筋の近代建築で、庭には子ども達が上って遊ぶ土の山やら木からぶら下がったタイヤのブランコなどがある。


説明会は夜8時から。マー坊はハームに託して、私は一人で参加した。ぞろぞろと集まった父兄は約50名。ほとんどはオランダの白人中産階級といった風情だったが、中には中国やインドネシアから来たと思われる移民の姿も見られた。


まず、コーヒーとクッキーが振舞われた後、学校のディレクターがパワーポイントを使って「モンテッソーリ教育とは何か」を説明した。


モンテッソーリ教育は20世紀初めにイタリア人の精神科医、マリア・モンテッソーリが開発した教育法。「子ども達が何かを学ぶにはそれぞれ最適の時期がある」という考え方から、自由な環境の中で子供たちが各自のペースで自発的に学んでいくことが重視されている。だから、同じ教室内で各自がばらばらの課題に取り組んでいる風景がみられるという。


教材も独特だ。文字は石版ならぬ「砂版」に指で書くことで覚え、計算はそろばんのような道具を使って原理を習い、地理はパズルを使って場所を覚えるなど、五感を使って学ぶ仕組みになっている。ディレクターの説明の後、我々は部屋の隅に並べられたこれらの教材を実際に手にとって見ることを薦められた。赤と緑に塗られたチェスボードみたいな板やら、積み木みたいな小道具やら……カラフルで、ちょっとオールドファッションにも見える教材がたくさん並んでいた。


説明会があった次の朝は、ムーハーやマー坊も一緒に、学校を見学した。全体を見渡してみて驚いたのは、学校がとても静かなこと。説明会で聞いた通り、教室内では生徒たちがそれぞれ自分の課題に取り組んでおり、机で計算ドリルをしている子もいれば、床に敷いた布の上で文字をくり抜いたフェルトのような物で単語を学習している子もいる。その間を先生やアシスタントが見て回り、生徒と同じ目線に顔を近づけて、小さな声で何か話している。


1クラスの人数は30人ほど。こんなに皆がバラバラのことをやっていて、誰が何を達成したのか把握できるのだろうか?ある先生に質問してみたところ、先生は特別な表を持っていて、各生徒が何に取り組んでいるか、何を達成したかを記録しているのだという。もちろん「読み」「書き」「計算」など、各自が達成しなければならない基準はあるので、皆がまんべんなく課題に取り組めるように先生が課題を方向づけるケースもあるという。


普通の教室のほかにはジムやプレイルームなどもあった。廊下にはコンピューターが据えられており、ここで自習している子もいる。壁には皆が作成した図画・工作の作品やら社会学習の発表などが展示されており、全体的にカラフルで明るい雰囲気だった。


この説明会と見学会を通して、私はこの学校がとても気に入ってしまった。校舎が広々としているのがいいし、自由でありながら皆が静かにそれぞれの作業に集中しているというのが面白い。そして何よりも、生徒達の間を歩いている先生方が皆とても親しみやすく、外国人の私でも気楽に質問できる雰囲気があった。これは子供たちにとっても大事なことだと思う。ハームとマー坊もそれぞれこの学校が気に入ったらしく、マー坊などは学校の庭の山に登ったままなかなか下りて来ず、家に帰りたがらなくて困ったほどだ。

モンテッソーリ教育というのは一風変わった「オルタナティブ教育」というイメージがあったので、まさか自分の子供を行かせるとは想像できなかったのだが、実際に見てみると随分と考えが変わるものである。もし、自分がもう一度小学校に通うなら、こういう学校に行きたいと思わせるものがあった。マー坊はおそらく4歳からこの学校に通うことになるだろう。

ちなみに、オランダでは様々な教育法の小学校があり、ほかにもシュタイナー教育を実践する「フリースクール」や1クラスに複数の学年の子供が同席する「イエナプランスクール」などがある。せっかくの機会なので、いろんな教育法の学校を見学したいと思っている。
※この学校はとってもフォトジェニックだったのに、見学会のときにカメラのバッテリーを持っていくのを忘れてしまった。うぅぅ大失敗!

2009年10月3日土曜日

アイントホーフェン工科大学


理系オタクの祭典、アイントホーフェン工科大学の「オープンデー」が日曜日に開催された。大学が一般に開放される日で、日本でいえば「大学祭」ってことなのだが、屋台が並んだり、ミス・ユニバーシティ・コンテストが催されたりすることはなく、内容は科学に徹したマジメなもの。ただ、子供たちが楽しめるように工夫が凝らされており、将来の学生獲得を狙う大学の長期戦略が見えた。















↑ハームが所属する電気工学科の中の目玉イベント「雷を作る」。 マー坊が部屋に入った途端に怖がったので、結局見られなかった。


















↑ハームの研究グループが作ったICを覗き込むマー坊。この部屋がいちばん地味だった。















↑これは3Dテレビ。目が疲れるので長時間は見ていられない。


















↑「ワッ!」と声を出すと、センサーが音を読み取り、画像化してくれるというもの。この画像はあとでプリントアウトしてもらえる。


















↑ロボット工学は花形。ロボットサッカーは子供たちに大人気。














↑マー坊がいちばん楽しんでいたのは機械工学。なんてったってマー坊の大好きな自動車がある。本日、私とマー坊が一緒に写った写真はコレだけ。ちゃんと写さんかいっ!!!














↑電気自動車。私も運転したかったのだが、この車、値段が11万ユーロ(約1400万円)と聞いてびびってしまった。この日、なんだかんだ言って、いちばん楽しんでいたのはハームである。