2007年6月29日金曜日

歯医者

このところ物を噛むたびに奥歯に痛みが走っていたので、急遽、歯医者に行くことになった。オランダは歯医者不足で急な予約を取るのは難しいのだが、ハームの親友のラルフが歯医者なので、こんなときに無理がきく。

ラルフの診療所は、アメルスフォールト郊外の畑の真ん中にある。私はまだ車の運転が未熟なので、ハームに連れて行ってもらわねばならず、私1人の治療のために親子3人ではせ参じることになった。

予定の10時半ぴったりに診療所に到着し、待合室に座ろうとしたところ、アシスタントの女性が「ナオコ、こちらに入っていらっしゃい!」と言って、「プライベート」と書いてあるドアに通してくれた。我々はラルフの友達なので、特別扱いなのだ。ここの従業員とはラルフの誕生日パーティなどで会ったことがあり、全員顔見知り。歯科医院にあるまじきコーヒーとケーキで、いつも温かく歓迎してくれる。この日は初対面のマウリッツが皆のアイドルになった。

ラルフの治療室はハイテクの宝庫。この診療所、外見はオールドファッションな農家なのだが、中身はモダンに改装され、最新の機器が備えられている。患者が座るイスの真上にはソニーのフラットスクリーンが備え付けられていて、私は治療の間、映画「Deep Blue」の素晴らしい海の生物の映像を楽しむことができた。

今回の治療は虫歯1本。昔詰めたところがむし歯になっていたので、古い詰め物を削って、新たに詰めなおしてもらった。麻酔をするので治療は痛くないし、ラルフは手先が器用なので、仕上がりも抜群にきれいだ。彼は年1回はアメリカに行って最新技術を学んでいるため、最新の治療を受けることができる。そして、何よりも友達なので安心感がある。緊張しない

家からこの診療所までは車で1時間半もかかるのだが、ラルフの腕前や我々が受ける特別待遇を考えると、これを補って余りある。歯医者に行くのがこんなに楽しいとは、ラルフさまさまである。持つべきは歯医者の友である

0 件のコメント: