2008年5月1日木曜日

ファッションイベント@アイントホーフェン





アイントホーフェンの最もイケてるショッピングセンター「フーベルギャラリー(Heuvelgalerie)」でファッションイベントが開催されている。その一環として、先週はオランダのイケてるメークアップ・アーティスト(Mari van de Ven)がファッション史上のイケてる人物を再現する…という企画があった。モデルになったのは抽選で選ばれたアイントホーフェン市民。なんと、ご近所のヤニーさんだった。マリー・アントワネットに扮装するとのことだったので、私はカメラを持ってマウリッツとともに馳せ参じた。

ショッピングセンター内に特設されたステージには背の高い椅子が据えられ、そこで公開メークアップが行われた。ヤニーさんはファンデーションとおしろいで、みるみるうちに白くなっていく。かなり明るいピンクの頬紅と赤い口紅が塗られると、雰囲気はかなりマリー・アントワネットに近づいてきた。

そしてヘアメイク。これでもかというほどヘアスプレイが撒き散らされ(ここでマウリッツは大きなくしゃみ)、メークアップ・アーティストが櫛を使って何やら細工を施すと、ヤニーさんの髪の毛はあれよあれよという間に天に向かってそそり立った。髪のサイドとバックはカールをつけてうまくまとめられ、ヤニーさんの首から上は18世紀が再現された。ヤニーさんは鏡を見て大喜びだ。

さて、これが日本でのイベントだったら、このあと首から下にも18世紀調のドレスを見に着け、プロのカメラマンに写真を取ってもらい、その後は更衣室で着替えてメークを落として終了といったところだろう。しかし、ここはオランダ。すべては大味だ。この企画は首から上に18世紀メークを施すところでおしまいだった。更衣室なんてきめ細かい配慮はなく、ヤニーさんは首から上だけマリー・アントワネットになったまま、普段着のままショッピングセンター内に放り出された。

もちろん、彼女はこれで大満足だし、イベントを見に来た家族や友人と大いに盛り上がっていた。私はこの後マウリッツと家に帰ったが、彼女はこの頭のまま自転車で家に帰ったらしい。このままヤニーさんの頭がずっと18世紀だったらどうしようかと思われるほど髪の毛は逆立っていたが、次の日ヤニーさんと会ったら髪の毛は元通りになっていた。私はほっと胸をなでおろした。

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