2008年10月3日金曜日

スコットランド






先週末に行ったスコットランドは、素朴な温かさに満ちていて実にいいところでした。

私が泊まったB&Bがあるのはアラントンという実に小さな村で、周りは緩やかな丘を背景に、羊がのんびりと草を食んでいる風景が見られます。宿のオーナーのポールとチャンスはとても親切な人々で、私が着いた夜には美味しい紅茶で迎えてくれました。マウリッツをムーハーに託し、一人不安な気持ちでスコットランドに来た私の心は、この温かい紅茶で随分とほぐされたのでした。部屋も英国調のインテリアがラブリーで心地よく、幽霊が出そうな雰囲気は全くありません(スコットランドの古い建物には幽霊が多いと聞いていたので、私はちょっと金縛りにあうんじゃないか…と恐れていた)。




友人の結婚式は、B&Bからさらに車で20分ほど行ったDunsという所にある古城で開かれました。人前結婚という形で、宗教色はなし。新婦のお母さんが、すばらしいクイーンズイングリッシュで朗読した詩が印象的でした。




ジーンズで出席する人がいるほどラフなオランダの結婚式とは違い、イギリス人は形式を重んじると聞いていたので、私も久々に赤いタイシルクのツーピースを着て出席。「女性は頭に帽子か羽を身につけなければならない」などとも聞いていたのですが、これはパスしました。しかし若い人はともかく、イギリス人のおばちゃま達はさすがに全員お帽子。羽はバカ殿チックになる危険が伴いますが、お帽子はとても素敵です。ここにも英国の様式美を見た気がしました。




結婚式の後はレセプション→ディナー→コーヒータイム→ダンスタイムと、延々と夜中12時半ごろまで続いたのでした。私はAllantonでもう1泊して、エジンバラ経由でオランダへの帰途につきました。エジンバラでは1時間半だけ時間があったので、市内観光バスでぐるっと街を一周。黒く煤けたような建物の中をつるつるの赤いバスが走る様子は、やっぱりとても英国的ラブリーな感じでした。1時間半は短すぎたので、是非とももう一度訪れたいところです。








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