2008年12月12日金曜日

クリスマスパーティ







オランダ人のパーティは、大体がしみったれている。今までに誕生会、結婚パーティ、新居お披露目パーティなどに招待されたのだが、どのパーティも共通していたのは出される食べ物がしょぼいという点である。安いワインやビール、そしてコーヒー、紅茶、ジュースといった飲み物はお腹がダブダブになるほど用意してあるくせに、食べ物といえばクラッカー(パテやチーズを塗ったりする)かポテトチップ程度。誕生日会にはケーキが出るが、本当にケーキ一切れとコーヒーだけである。はじめはこの簡易パーティに慣れなかったのだが、最近はこういう気張らないパーティは招く側も招かれる側も気楽でいいかもしれない、と思い始めている。

先日は、日本人主婦と子供たちのクリスマスパーティをうちで催した。子供を含めて総勢20人が集合。一人一品、料理を持ち寄るという形式で、クリスマス会の当日は長テーブルに皆が持ち寄った料理やケーキが並べられただけで、もう酒池肉林の世界。全種類を少しずつお皿に取って、もくもくと食べるだけで素晴らしく幸せな気分になれた。おかず、ケーキ、おかず、ケーキと4ラウンドぐらい食べた後は、ピアノに合わせて皆でクリスマスソングを歌ったり、お菓子の詰まったくす球を割ったり、プレゼント交換をしたり……と、それはそれは盛りだくさんな楽しい会となった。宴の後の散らかりようはこれまたダイナミックだったが、日本人主婦たちの細かい配慮で、皆が協力して片付け・掃除をしてくれた。

オランダ人の簡易パーティにもそれなりの良さがあると思ったが、こういう盛大な宴もまたいい。やっぱり、お金と手間をかけてこその「祭り」という気がする。

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