2011年4月8日金曜日

街頭募金



日本が大震災で大変なことになってしまって、オランダにいる我々も安穏としているわけにはいかない…ということで、週末に街頭募金活動をしました。オランダでは何をするにも許可証が必要になるのですが、募金活動も例外ではありません。市役所に申請に行ったところ、初めは「しかるべき団体でないと申請できない」などと言われて諦めかけましたが、ちょっと強気に交渉してみたところ、個人申請でも例外的に認めてもらえました。未曾有の被害状況を目にして、オランダ人としても援助活動を妨げてはいけないという気持ちになってくれたのだと思います。




ねらい目は土曜日のデパート前広場。当日は日本人女性の有志たちが10人ほど集まりました。とにかく目立たなければ…ということで、浴衣やハッピを着て、募金箱やポスターを首からかけ、色とりどりの折鶴を入れたカゴを手に持ちます。そして募金してくれた人に折鶴を渡しました。午後からは琴奏者のMさんも駆けつけてくださり、内掛けを羽織ってお琴を披露してくれました。待ち行く人たちは珍しい光景に立ち止まって、しばしMさんの演奏に耳を傾けたり、写真を撮ったりしていました。



日本の震災についてはオランダでも大きく報道されていたので、オランダ人の関心も高く、たくさんの人が募金をしてくれました。中には50ユーロ札や20ユーロ札を入れてくれた人もいて、「オランダ人はケチ」というイメージが覆されました。子供たちも自分の小さなお財布から貴重な1ユーロ、2ユーロコインを入れてくれました。


午前11時から午後5時ごろまで活動して、集まったお金はなんと2013,57ユーロ(約24万円)!多くの人から「がんばって!」と声をかけられ、お金以上のものを得ることができました。この日集めたお金は、オランダ赤十字を通じて日本の被災地に募金しました。


翌日の10日はMさんのお琴を中心としたチャリティ・コンサートが開かれ、170人のお客様が参加。お寿司の販売やバザーコーナーも盛況で、集まった義援金は3000ユーロを超えました。オランダの人たちも皆、日本を応援しています。1日も早く日本が復興しますように……。これからも何か自分たちができることを継続的にやっていきたいと思います。

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